« 2008年05月 | メイン | 2008年07月 »
歯と口の働きとしくみ
☆言葉を話す働き(発音)☆
今回は口と歯と発生・発音のかかわりを見てみましょう。
うなるとか大声を出す時には、口全体がメガホンのような役を果たすだけですが、
普通の声で話をするときには、発音に口や歯が大きなかかわりを持っています。
(舌・歯・唇の共同作業)
まず、発音の中でも母音と言われる、a、e、i、o、uでは、口のあけ方が違います。
i、uの場合には口は小さくあけ、aの時は大きく開きます。eとoはその中間です。
子音では、舌、歯、唇と、口の色々なしくみが関係し合うことになります。
そして言葉がはっきりしないというようなことが、しばしばこれらのしくみに原因が見られることも
少なくありません。
まず唇によくかかわりのある子音として、pやbの音は、上下の唇を閉じておいて突然開く時に発音する、口唇音とか破裂音といわれ、英語発音練習の初期に良く習う動かし方です。
これに対してfとかvの音は、唇を細く閉じてその間を空位がとおるように、それに上顎の全歯の動きが少し関わっての発音で、唇歯音などといっています。もっとも歯に深く関係している子音としては、f、d、th、などあり、いずれも舌の先端で上顎前歯の裏側の部分に触れて出す音で、舌歯音と呼ばれます。
舌を歯ではなく、口蓋のいろいろなところにつけて出す舌口蓋音と呼ぶ音として、k、gなどの
音があります。
英語の発音中、日本人がもっとも不得意とするrとlの発音の区別は、舌の運動だけで決まってくる
ものです。
発音、とくに子音の構成にもっとも縁が深いのは舌の動きですから、舌のどこかにちょっと痛いところがあったり、舌の運動を司っている神経の伝導が悪くなったりすると発音が不明瞭になること、また前歯、とくに上顎の前歯が抜けたままで隙間があいていたりすると発音が不明瞭になることも、体験された方は多いことでしょう。
次回は、味のわかる働き(味覚)についてお話させて頂きます。
投稿者 admin : 2008年06月26日 11:57 : 矯正歯科 | トラックバック (0)
歯と口の働きとしくみ
☆飲み込む動き☆
咀嚼(そしゃく)は色々なしくみが複合的に働く、巧妙な共同作業でうまく行われているのですが、
普段はあまり気付かずにしている食べ物を飲み込む(嚥下)作用も非常に上手くできています。
(下の動きにも注意をしよう)
この作業では、顎が動くことと同時に、舌がそれに連動することも重要です。
口の中に食べ物が入ってきて、それを噛み砕くためには食べ物を上下の歯列の間に置くように
しなければなりませんが、それは舌の運動が大きな役割を果たします。
舌の運動は驚くほどたくみなものであることは、この運動のシュミレーターを作ろうとしてもなかなか
上手くいかないことからもわかります。
(唾液がよくいきわたらないと上手く噛み砕けない)
食べ物が口の中でうまく噛み砕かれるには唾液が必要です。ゆで卵やきな粉などをほおばった時、
粉っぽくて困るのは、食べ物に唾液がよくいきわたらない為です。
唾液は主として耳下腺、顎下線そして舌下線の三種類から分泌されます。分泌された唾液は
頬のちょうど上顎の大臼歯辺りと、舌の下のところ(口腔底)から出てきます。
唾液は有名なパブロフの条件反射説でも分かるように、巧妙なしくみで分泌され、食べ物は適当な
かたまり(食塊)になって、飲み込む働きにより食道に送られます。
次回は、言葉を話す働き(発音)についてお話させて頂きます。
投稿者 admin : 2008年06月19日 11:28 : 矯正歯科 | トラックバック (0)
歯と口の働きのしくみ
☆かみくだく動き☆
口の大切な役割に、食べ物を噛み砕くという役割がありますが、これには、身体のなかでずば抜けて
硬い‘歯‘が植えられている顎が動くことを見逃すわけにはいけません。歯は水晶に匹敵するぐらいの
硬さですから、人体の体の中ではもちろん、物として見ても硬い部類にはいります。
そして歯は用途に応じて前歯、犬歯、臼歯といろいろの形をしたものが、寄り集まって歯列をつくり
さらに、上下の歯列がかみあうというしくみになっています。
<顎の動きを観察すると>
顎が動くのは下顎が動くからで、顎運動、下顎運動、と呼ばれています。これも良く見ると、大変
特異な仕組みになっています。ちょうど耳の付近にある顎関節のところが軸になって運動しているのです。
まず肘や膝の関節は開閉という一方向にのみ動きますが、顎関節は前後左右にも少し動かすことができ、
顎関節を軸にして、下顎を引っ張っているいろいろの筋肉(咀嚼筋)のたくみな共同作用で下顎が動きます。つまり、顎運動はごく大まかには口の開閉運動ということになりますが、わずかながら、横の方向への水平運動、それに前後にも動きます。こういう運動と、上下の歯列の動きで咀嚼が行われます。
次回は、飲み込む動き(嚥下)についてお話させて頂きます。
投稿者 admin : 2008年06月12日 15:47 : 矯正歯科 | トラックバック (0)
噛む力をつけることが大切
顎をいつも使っていると、口のまわりの頬や唇、舌の筋肉を引き締め、顎の発達が良くなります。
さらに、噛むことによって顎の骨に伝わる刺激も発達途上の顎の成長を促す要因となります。
「噛む運動のためにチューインガムがいい」といわれていますが、ガムを噛むことが、 顎の発育、ひいては歯並びや噛み合わせに良いかというと少し疑問が残ります。
それは第一に、ガムの成分の約八割は糖分ですから、ガムを噛んでいる間に歯の小さな穴や細い溝に糖分を押し込んでいることになります。最近、シュガーレスガムがよく売れていますが、この中に砂糖は含まれていないものの、虫歯を作る要因になる他の糖分(ブドウ糖・果糖など)が含まれている商品も少なくありません。しかも、乳歯虫歯は歯列矯正や不正咬合の原因にもなります。
第二に、ガムを噛む運動は短調なので、一部の筋肉のみを鍛えるだけとなり、食べたものを前歯で小さくして奥歯で噛み砕き、飲み込む、という一連の運動のトレーニングにはならないという考えもあります。
噛むことは毎日の食生活を通して習慣化して行くものです。これは、特に離乳食を終了してからの幼児期が重要な時期で、5歳頃までにしっかりと噛む習慣を作ることが大切です。
投稿者 admin : 2008年06月05日 16:57 : 矯正歯科 | トラックバック (0)
