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悪習慣と不正咬合
顔面や歯列の成長発育は親から受け継いだ遺伝的な因子と、非遺伝的な環境因子とによって影響を
受けます。口腔周囲の機能の不調和は、影響因子として子どもの不正咬合を引き起こし、矯正治療後の歯列の安定性にも影響を与えます。
それで具体的に、機能の不調和を起こしているものは何でしょうか?いわゆる悪習癖といわれている
もので、その中には「指しゃぶり」「異常嚥舌癖(うまく飲んだり、食べたりできない)」「舌癖」「発音の異常」などがあります。今回はその中の「指しゃぶり」についてお話します。
なぜ指しゃぶりをするのか?
(0~2歳)
生後間もない赤ちゃんの「吸う」という行為は、母乳を吸うための本能的、反射的な行動と考えられて
います。赤ちゃんの時期は指に限らずいろいろなものをなめたり、口の中に入れたがります。
それがたまたま指であった場合に指しゃぶりが始まるきっかけとなることがあります。
指しゃぶりは、不安、退屈、不快などの状態で多く見られます。指しゃぶりは、外部からのいろいろな
刺激によって生まれる緊張や不安を自分自身の力で和らげる為の代償的な行為で、言い換えれば
赤ちゃんの精神の安定に役立っているとも言われています。そのため、2歳頃までの指しゃぶりについては神経質にならずにしばらく様子を見る程度でよいでしょう。
(3~4歳)
この年齢はそれまでの親と子だけの生活から、友達、幼稚園の先生、近所の子どもなど、子ども自身の人付き合いも広がり、社会生活の第一歩を踏み出す時期です。赤ちゃんの時期から続いていた
指しゃぶりも、多くの子どもは社会性の芽生えや他に興味の対象を見つけて、指をしゃぶる回数が減ってきます。
ただ、赤ちゃんの時には、しゃぶらなかったのに、この時期から急に指しゃぶりを始めるような場合には、少し、注意が必要です。この時期は、幼稚園や保育園での生活にうまく溶け込めない、親しい友達が
できない、下に、弟や妹が生まれるなど、子どもにとって新しい環境が加わってきます。子どもの心は、周りの環境の変化にうまく順応しきれない苛立ちや焦り、寂しさなどのために心理的な不安が生まれ、そこにさらに母と子の信頼関係が十分に確立されていないといった条件が加わると指しゃぶりを始める原因になりやすいといわれています。
(5~6歳)
この年齢になると指をしゃぶる子どもの割合は急激に減ってきます。それでも指しゃぶりをやめない原因をしては、何か特別なことがあるというより、指をしゃぶる癖が悪習慣的に身についてしまったと考えられます。
(7歳以上)
小学校へ通学するようになると、友達の前では、指を口の中に入れる子どもは減ってきます。指しゃぶりが良くないことは分かる年齢なので、指しゃぶりを爪咬みに変えたり、親の目の届かないところで
しゃぶっていたりします。
この年齢では、長年続けてきた、指しゃぶりをやめることができないまま、習慣で意味無く続けている
例が大半ですが、知的な面での発達に伴い、年齢が高くなればなるほど、心理的原因が存在したり、
ストレスの解消の手段にしている場合もあります。歯並びや口元、発音、心理面への影響を考えると
専門の矯正歯科医に一度相談したほうが良いでしょう。
次回は、その指しゃぶりを放っておくとどの様な影響があるのかお話いたします。
投稿者 admin : 2008年10月02日 19:20 : 矯正歯科・アクアシステム
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